自動力率調整器の包括的概要 #
はじめに #
自動力率調整器(APFR)は、電気システムにおける最適な力率を維持するために不可欠な装置です。力率を継続的に監視し調整することで、これらの調整器はエネルギー効率の向上、損失の削減、および電気機器の信頼性の高い運転を支援します。
主な特徴 #
- 自動/手動動作モード:柔軟な操作により、自動制御と手動制御の選択が可能で、さまざまな用途に適応します。
- 包括的なパラメータ測定:電流(A)、電圧(V)、皮相電力(VA)、有効電力(W)、無効電力(Var)、力率(PF)、周波数(Hz)、温度(℃)、電圧の全高調波歪み(THD-V)、電流の全高調波歪み(THD-I)など幅広い電気パラメータを測定します。
- 明瞭なLCD表示:すべての測定パラメータはLCD画面に直接表示され、識別しやすいシンボルが付いています。
- 冷却用独立アラーム:独立したアラームがファンを作動させ、内部キャビネット周辺を冷却し、安全な運転を確保します。
- バーグラフ表示:電流、電圧、温度の視覚的なバーグラフ表示により、システムの状態を一目で把握できます。
- 多様な切替モード:複数の切替構成により、システム要件に応じて力率目標を最適化できます。
- 自動逆相補正:誤った相順を自動的に補正し、設置の柔軟性と安全性を向上させます。
- パラメータメモリ:投入されたコンデンサの初期および実際の動作パラメータを記憶し、システムの診断と保守を支援します。
- 運転時間およびイベント記録:各コンデンサの稼働時間と切替イベント数を追跡し、保守計画に役立てます。
- 異常状態表示:異常な動作状態をユーザーに通知し、迅速な対応を促します。
- 内蔵温度センサー:内部温度を監視し、部品保護と信頼性の高い運転を保証します。
- THDベースの切替制御:THD-I/THD-Vの閾値(%)を設定してコンデンサの切断を制御し、過剰な高調波から保護します。
- 電流/電圧アラーム設定:過小/過大電流および電圧(%)のアラームを設定可能で、システム保護を強化します。
- 遅延時間調整:コンデンサの投入・切断の遅延時間を設定でき、摩耗を減らし性能を最適化します。
モデル仕様 #
モデル | ステップ数 | 動作電圧 | 動作温度 | 寸法(mm) | パネル切欠き(mm) |
---|---|---|---|---|---|
YPD-6 | 3~6ステップ(プログラム可能) | AC 220/380V | 0 ~ 60℃ | 144 x 144 x 62 | 138 x 138 |
YPD-12 | 3~12ステップ(プログラム可能) | AC 220/380V | 0 ~ 60℃ | 144 x 144 x 62 | 138 x 138 |
YPM-7 | 3~7ステップ(プログラム可能) | AC 90/550V | 0 ~ 60℃ | 144 x 144 x 62 | 138 x 138 |
YPM-14 | 3~14ステップ(プログラム可能) | AC 90/550V | 0 ~ 60℃ | 144 x 144 x 62 | 138 x 138 |
詳細については、カタログダウンロード または お問い合わせ をご参照ください。